【日本総合健診医学会第53回大会レポート②】進興会 せんだい総合健診クリニック石垣洋子院長が登壇しました
日本総合健診医学会「特別企画2 プレミアムなドック健診、新規検査法の導入、そして理想的なドック健診とは?」では、東京ミッドタウンクリニック田口淳一総院長が座長の一人を務め、(医)ミッドタウンクリニック ミッドタウンクリニック・イースト 渡邉美和子院長、(医)進興会せんだい総合健診クリニック石垣洋子院長、が演者として登壇しました。
演題:女性健診と共に歩んだせんだい総合健診クリニックの取り組みとプレミアムドックについて ~性差医療、女性検診から~
医療法人社団進興会 せんだい総合健診クリニック
石垣 洋子 院長
発表概要

せんだい総合健診クリニックは、設立当初から女性の健康に寄り添い、女性専用フロアを設けるなど、女性が安心して受診できる環境づくりに力を入れてきました。医師を含むスタッフ全員が女性である女性フロアでは、きめ細やかな対応を提供しています。2023年度には65,875名の女性が受診し、婦人科検診も多数実施しています。
性差医療への視点:女性特有の健康課題に対応

性差医療とは、男女間の生物学的・社会的な違いを考慮した医療のこと。せんだい総合健診クリニックでは、女性特有の健康課題に対応するため、性差医療の視点を取り入れた健診を提供しています。
- 女性に多い病気や、男女で症状が異なる病気への対応
- 女性ホルモンの影響を考慮した、肥満度、血圧、脂質、肝機能などの評価
- 最新の循環器診療ガイドラインに準拠し、多様性に配慮した診療
2017年には仙台で国際性差医療学会が日本で初めて開催され、性差医療への関心が高まる中、せんだい総合健診クリニックは、常に先進的な知識と技術を取り入れ、女性の健康をサポートしています。
乳がん検診:高濃度乳房へのきめ細やかな対応

乳がん検診においては、高濃度乳房(Dense Breast)への対応が重要です。高濃度乳房は、マンモグラフィでの診断が難しく、乳がんのリスクも高まるため、適切な検査と情報提供が求められます。せんだい総合健診クリニックでは、受診者一人ひとりに寄り添い、高濃度乳房のリスクについて丁寧に説明し、最適な検査プランを提案しています。
- 高濃度乳房の場合、マンモグラフィだけでは診断が難しいケースがあることを説明
- 必要に応じて、3Dマンモグラフィ、乳房超音波検査、MRIなどの追加検査を推奨
- J-START研究の結果を踏まえ、40歳代女性には乳房超音波検査の追加を推奨
プレミアム人間ドック:より深く、よりパーソナルな健診

せんだい総合健診クリニックでは、プレミアムドックとして、より詳細な検査と丁寧なフォローアップを提供しています。特に女性には、女性特有の疾患リスクを考慮した検査項目を充実させています。
- 充実した検査項目(CT検査、MRI検査、超音波検査、腫瘍マーカー検査など)
- 女性の専門医による丁寧な診断
- プレミアムドック専用室の用意
- 半年ごとのフォローアップ(医師、管理栄養士)

プレミアムドックは、健康リスクの早期発見だけでなく、女性が抱える健康不安に寄り添い、生涯にわたる健康管理をサポートすることを目指しています。ベーシック、ゴールド、プラチナの3つのコースがあり、個々のニーズやライフスタイルに合わせた受診が可能です。
女性の生涯に寄り添うせんだい総合健診クリニック
せんだい総合健診クリニックは、「女性健診と共に歩んだ」歴史を大切にし、性差医療の視点を取り入れたきめ細やかな健診を提供することで、女性の健康を生涯にわたってサポートしています。高濃度乳房への対応、プレミアムドックの充実など、常に進化を続けるせんだい総合健診クリニックは、これからも女性の健康を第一に考え、より質の高い医療を提供していきます。