お客様ごとのウェルビーイング
アドバンスト・メディカル・ケアを含む、私たちリゾートトラストグループのメディカル部門が掲げるビジョンは「人生100年時代の健康長寿 パーソナル・ウェルビーイングの実現」です。
「ウェルビーイング」とは、単に良好な健康状態を示すものではなく、身体的・心理的に、「その人にとっていちばんいい状態」を表現しているものです。「いちばんいい状態」は、人それぞれに異なり、年齢、環境、ライフステージなどによっても変化していきます。
個々の「ウェルビーイング」に対して、どんなご提案をしていくか。お客様と一緒に考えて差し上げることが真の意味での「寄り添い」であり、最終的には、私たちの事業やビジョンの実現へとつながることになります。
一例を挙げると、私はメディカル事業の経営を統括する立場上、医療に関わるご相談を多くうけます。
先日、転移を伴うがんの患者様のご家族から相談がありました。非常に厳しい状態で、今後の治療について悩んでおられます。本来であれば、私たちの施設で提供しているがんの先端治療をご案内したいのですが、患者様の物理的・身体的なご事情によりかないません。
何よりご本人が「もう無理に辛い治療を続けたくない」というお気持です。私は、この患者様のお気持ちに寄り添う対応を、先生方と一緒に考えています。こうしたがん患者様もいれば、なかには「治すためにどんなことでもする」というお考えの方もいらっしゃいます。
個々の考え、人生観、お住まい、経済状況などによって、治療の選択肢やご提案は変わってきます。患者様ごとのお気持ちやご希望を尊重し、「いちばんいい状態」を考えるのも「ウェルビーイング」のひとつです。「パーソナル・ウェルビーイング」とは、「その方にとってのいちばんいい状態」を一緒につくっていくこと、と言えるでしょう。
私たちの事業には、27の医療施設、23の高齢者施設、3つの遠隔読影の会社があります。さらに、ウェルビーイングプロダクト事業では、化粧品やサプリメントの開発・販売を行ない、「ミューノアージュ」「エクオール」「エストール」などのブランドを展開しています。
一見ばらばらにみえるこれらすべての事業は、お客様ごとに異なる「ウェルビーイング実現」という共通理念でつながっています。それぞれの「パーソナル・ウェルビーイング」を意識することが大切だと考えています。
※メッセージ内容は、2022年7月時点のものです