私たちのビジネスマインド
私は2006年に株式会社アドバンスト・メディカル・ケアを設立し、2007年には東京ミッドタウンクリニックを立ち上げました。医療施設の立ち上げは容易なものではなく、開業直後は特に厳しい経営状況が続きました。
このような状況を乗り越え、事業に関わる仲間全員が同じマインドを持ち、医療業界の中でもインパクトのあるグループへと成長させてまいりました。
ともに東京ミッドタウンクリニックをつくりあげてきた理事長(当時)の草野敏臣先生、院長(当時)の田口淳一先生、私の3人には、共通する「マインド」があります。今日は、この「マインド」ついて、幾つか例を挙げてお話します。
1.新しいことへの挑戦
私たちは「他院ではこうだから」「医療とはこうあるべきだから」という従来の考え方や常識に固執しません。
変化する時代に常に適応しながら、先進的で安全な医療を追求してきました。
草野先生、田口先生、他の先生方も、医療の常識に縛られず、ご自身の信念と先進的な考えにしたがって、東京ミッドタウンクリニックを牽引されてきました。
渡邉美和子先生も、日本では他に類をみない「医療にホスピタリティ」というビジョンのもとで医療に取り組みたいと、グループに参加されました。
「新しいこと」へ挑戦するマインドは、開設時から今日まで、一貫して私たちのグループの基盤です。この考えのもとで「新しいタイプの医療機関」をつくり、社会的な成功をおさめています。
2.慣習にとらわれず、お客様の声に耳を傾ける
地方にお住まいのお客様が、東京に医療相談にみえることがよくあります。旧来の医療業界の常識や価値観で対応すると「地元の医療機関で治療してはいかがですか?」と、近医紹介(ご自宅の近くの医療機関を紹介すること)してしまいがちです。
お住まいの近くで治療できるので、一見、親切で合理的にみえますが、実はご不満を抱かせてしまう大きな原因になることもあります。お客様が希望しているのは、地元での治療ではなく、先進的な治療を受けることだったりもするからです。
私たちは、医療業界の慣習にとらわれず、お客様が真に求めることに深く耳を傾けることを非常に大切にしています。
3.世の中と違う、独自の道を歩む
2020年に初めて新型コロナウイルスが認められ、爆発的に感染拡大した4月からの数カ月間は、危機的な状況でした。グループからも感染者が発生し、クリニックでは人手が不足。診療枠を減らすなど、経営にも影響を及ぼす苦しい時期が続きました。
患者様のご予約キャンセルが相次ぎ、働く皆さんの不安も日に日に大きくなるばかりでした。こうした状況に対して、私はクリニック「休診」に踏み切る決断をしました。春に思い切って「休診」を実施。
ただ、単に「休診」にするだけではなく、その分、皆さんの勤務日を秋以降に集約させました。この結果、皆さんの頑張りで業績が回復、見事に再起を果たしています。当時、他のクリニックの中には、無理に運営を続け、経営悪化に陥るところもみられました。
そのような状況でも、私たちは常に「他がこうだから」という横並びに対して疑問を呈し、独自の最適な方向性を打ち出します。「慣習にとらわれない」「独自の最適な方向性」は、私たちの大きな特長となっているのです。
※メッセージ内容は、2022年10月時点のものです