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エクオール産生を促進するラクトビオン酸

女性にうれしい成分「ラクトビオン酸」

ラクトビオン酸は、長寿が多いことで知られるコーカサス地方(カスピ海と黒海に挟まれたコーカサス山脈とその周辺地域)のカスピ海ヨーグルトに多く含まれる、オリゴ糖の一種です。きわめて水に溶けやすいという特徴があり、水に溶けにくい抗生物質を溶けやすくするために医薬品に使われてきました。また、難消化性オリゴ糖の特長である腸内環境を整える作用をはじめ、様々な働きが期待されている成分です。特に、更年期症状をやわらげるエクオールの産生を促進したり、骨の材料となるカルシウムの吸収をサポートしたり、といった女性にうれしい機能があることが分かってきました。

ラクトビオン酸はエクオール産生をサポート

大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、女性の若々しさや女性特有のお悩みをサポートしてくれることで知られています。近年の研究で、この作用をもたらしているのは、大豆イソフラボンを摂取した時に変換されてできる「エクオール」という物質であることが解明されました。
大豆製品を摂取すると、イソフラボンの1種であるダイゼインから、腸内細菌(エクオール産生菌)の力で「エクオール」に変換されます。しかし、このエクオールを作れる人は日本人女性の3人に1人だけ、という研究もあり、エクオール産生菌を持っていなかったり腸内環境が乱れていたりすると、ダイゼインのまま腸で吸収され、「エクオール」を作ることができません。

ラクトビオン酸は、このエクオール産生菌からエクオールを生み出す力を増大するという報告があります。

一方、ラクトビオン酸の効果を得るには、元々のエクオール産生能があることが大事ともいわれています。エクオール研究の第一人者である吉形玲美医師の研究結果(米国の医学専門誌『Journal of Nutrition & Food Sciences』オンライン版 2018年5月10日付に掲載)では、エクオール産生菌そのものはほとんどの人が保有している(97%)が、エクオールを実際に産生できる人は少ない(22%)と報告されています。エクオール産生能の有無は、尿検査によって知ることができるので、自身の体質に合った対策を取ると良いでしょう。

カルシウムの吸収をサポート

カルシウムは日本人に不足している代表的な栄養素で、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、多くの人が1日の必要量を満たしていないのが現状です。更年期以降の女性では骨の健康を支える女性ホルモン「エストロゲン」の減少により、骨粗鬆症にかかるリスクが高まる中、40歳~49歳の女性では1日のカルシウム摂取基準である650mgに対して実際の平均摂取量は445mg、50~59歳の女性で511mg※となっており、カルシウム不足が深刻といえるでしょう。

カルシウムが不足しやすい原因の一つとして、吸収率が低いことがあげられますが、ラクトビオン酸は、カルシウムの吸収率を高めることが確認されています。

※厚生労働省 平成29年国民健康・栄養調査結果の概要より

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