株式会社アドバンスト・メディカル・ケア

人生100年時代を健やかに美しく女性の健康

成分情報

成分情報

女性ホルモンと更年期障害

女性ホルモンとは

女性の健康は、卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンの影響を大きく受けています。
特にエストロゲンは「女性を創るホルモン」といわれ、女性の全身に大きく作用しています。

エストロゲンの働き

女性ホルモンの変化と病気

女性のライフステージはホルモンの変化によって大きく4つに分けられます。

  1. 思春期~月経を迎える時期~
  2. 成熟期~月経があり、妊娠・出産を経験する時期~
  3. 更年期~閉経前後の時期~
  4. 高齢期~閉経後の月経を終えた時期~

グラフは女性のライフステージと女性ホルモンの変化を示したものです。女性ホルモンは全身に作用していることから、その変化はそれぞれの年代ごとに心と体に大きな影響を与えます。その時々の自分に合った対策やケアが必要とされています。

更年期と更年期障害

女性の身体は40歳を過ぎたころから卵巣機能が徐々に衰え、やがて閉経を迎えます。この閉経をはさんだ前後約10年を「更年期」といいます。
この時期になると、卵巣から分泌される女性ホルモンの1つであるエストロゲンが急激に減少し、体の中のホルモンバランスが乱れます。ホルモンバランスが乱れると自律神経の調節が乱れて、ほてり・のぼせ・冷えなど、体にさまざまな不調が現れます。
その症状は実に100種類に及ぶともいわれており、約9割の女性が何らかの不快症状を感じます。種類や強さ、あらわれ方には個人差がありますが、このような更年期のさまざまな不調を「更年期症状」といい、仕事や家事に支障をきたしてしまうほどの重いものを「更年期障害」といいます。また、更年期以降もエストロゲンの減少によって女性は骨粗しょう症や動脈硬化などのリスクが男性よりも高くなります。食事や睡眠なども含めたトータルでの生活習慣病対策が大切です。

更年期障害と脳の関わり

女性ホルモンは脳の視床下部によってコントロールされています。視床下部から出された指令によって卵巣が女性ホルモンを分泌します。更年期には卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減ってくるため、脳はもっと女性ホルモンを分泌させようと視床下部から指令を出します。しかし卵巣の機能が低下・停止しているため女性ホルモンは分泌されず、この繰り返しで視床下部がパニックを起してしまうのです。視床下部は自律神経や免疫の中枢でもあるため、それらのバランスも乱れてしまいます。そのため、急なのぼせや発汗、動悸などのさまざまな症状が引き起こされるのです。

更年期障害(症状)を起す要因

そのほかにも更年期障害(症状)を起す要因として、家庭環境や職場環境、性格やストレスの受け方なども関係しているといわれています。子供の自立、親の介護や老後の生活に向けての変化に対する不安といった「環境要因」、ちょっとしたことが気になる、几帳面といった「性格・気質」などが複雑に絡み合って更年期症状・障害は引き起こされます。

脳と女性ホルモン

更年期に見られる様々な症状

前述したように更年期症状は非常にさまざまで、全身にわたって症状があらわれます。1つの症状が続くこともあれば、症状が移り変わったり、同時にいくつも出現したり、治まっていたものが再発することも。症状が多彩に見られることも更年期症状の特徴です。そのため、更年期についての知識がないと症状ごとに受診する「ドクターショッピング」になりやすいといわれています。婦人科での更年期医療を受けられないまま悩む女性も少なくはありません。

更年期のよくある症状

・ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)・イライラ・不安感 ・発汗 ・頭痛 ・動悸
・息切れ  ・関節痛 ・しびれ ・のどのつかえ ・胃腸症状 ・食欲不振 など

更年期障害(症状)の治療

更年期障害(症状)は保険での治療が可能です。年齢だからとあきらめがちなお悩みも適切な治療を行うことで改善が見られます。病院では問診や検査を行った上で、重症度や症状にあわせて適切な治療を受けることができます。薬物療法としてはエストロゲンを補充するホルモン補充療法(HRT)が行われているほか、症状や体質にあわせた漢方薬が用いられます。その他に対症療法の薬、例えば頭痛に鎮痛剤、などそれぞれの症状にあわせた薬が処方されたり、サプリメントが用いられる場合もあります。環境要因や気質要因についてはカウンセリングも行われています。日常生活に大きな影響を与える更年期、はやめの対策や治療が大切です。

更年期障害(症状)とエクオール

女性の健康と美に良いといわれているイソフラボン。近年の研究でイソフラボンが体内で腸内細菌によって作りかえられてできる「エクオール」という成分こそが、女性ホルモンと似た働きをしていることがわかりました。
エクオールとエストロゲン(女性ホルモン)はその形が似ていることから、エストロゲンが減少してくる更年期の女性をサポートする働きが期待されています。実際にエクオール継続摂取(12ヶ月)の観察でも経時的改善効果が報告されています。(第31回 日本女性医学学会学術集会 吉形玲美医師発表内容より)

おすすめ関連記事

国際閉経学会第19回世界会議において,ポスターセッションを行いました。
第24回日本抗加齢医学会総会において、「フェムゾーンから展開される新たなフェムテックと女性医療へのインパクト」と題して発表がありました。
第23回日本抗加齢医学会総会において、女性のエイジングとマイクロバイオームの変化からみた新しい女性ヘルスケアの展望について発表がありました。
第51回日本総合健診医学会において、ーフェムテック到来により期待される女性検診のパラダイムシフトと展望ーについて発表がありました。
【自験例・横断研究結果】腟・腸内細菌叢のクロストークについての探求
第15回抗加齢ウィメンズヘルス研究会において、女性のエイジングとマイクロバイオームの変化 -腟内・腸内細菌叢のクロストークから見た女性ヘルスケアの展望-について発表されました。
第22回国際栄養学会議において、「健常男女の血中および尿中エクオール濃度の比較とエクオール生成に影響を及ぼす因子の検討」についてポスターセッションで発表されました。
「第22回日本抗加齢医学会総会」シンポジウム「フェムテックと人生100年時代のアンチエイジング」において、「メノポーズマネジメントに活かすフェムテック」と題して講演を行いました。
「日本総合健診医学会 第50回大会」において、「腟内フローラから考える女性ヘルスケアのパラダイムシフト~子宮頸癌リスク低減の新たな展望を見据えて~」と題した講演を行いました。~オンライン開催~
第21回日本抗加齢医学会総会にて、「腟マイクロバイオームのエイジングによる変化と 乳酸菌含有素材のデリケートゾーンケアによる改善効果の検討」を発表
第33回日本女性医学学会学術集会にて、「エクオール産生能と腸内細菌叢および、食習慣、生活習慣関連因子についての検討」を発表
第32回日本女性医学学会学術集会にて、エクオールの長期摂取による生活習慣病リスクの改善効果について発表。
第31回 日本女性医学学会学術集会にて、エクオール長期摂取による更年期症状などの改善効果について発表
第26回 北米閉経学会(NAMS)にて、エクオールの生活習慣病リスク低減の可能性について発表
第15回日本抗加齢医学学会総会にて、エクオールを産生できる人は約3割。ホルモン補充療法と同等の改善効果が確認されたことについて発表
第13回更年期と加齢のヘルスケア学会にて、エクオール摂取にホルモン補充療法と同等の改善効果が確認されたことについて発表

運営支援施設/運営ブランド/リゾートトラストグループ