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更年期症状緩和とエクオール
生理の量や周期が変わってきた、ちょっとしたことでイライラする――。40代以降、このような心身の変化を自覚し、「もしかして更年期障害?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、女性ホルモンについて正しく理解し、うまくマネジメントすることで、症状を軽くすることができます。
女性ホルモンの変化
女性のライフステージは、次の4つに大別でき、各ステージで女性ホルモンのなかでも女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が大きく変化します。
女性のライフステージ
・思春期(10~17歳頃)
・性成熟期(18~50歳頃)
・更年期(50~60歳頃)
・高齢期(60歳頃~)
更年期では閉経に向け、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減り始めます。
ほてり、冷え、イライラ、落ち込み、動悸、めまいといった更年期症状が現れるようになるほか、肌やフェムゾーンの乾燥が起こりやすくなります。

これは更年期症状?簡易更年期表でチェック
40代になるとちょっとしたイライラや体調の変化により、「更年期かしら?」と気になることがあります。そんな時は、「更年期」セルフチェックで自分の更年期指数を診断してみましょう。更年期指数(SMI)は、10個の項目によって更年期の不調をチェックできるものです。更年期指数を知っておくことで、今の自分の体調を客観的にみることができます。

女性ホルモンマネジメントという考え方
減少していく女性ホルモンを補う方法として、ホルモン補充療法(HRT)、エクオール、漢方薬などがあります。自分の症状や目的に合った方法を選択することが大切です。また、更年期症状は病気ではないため、食事や運動、生活習慣の見直しによって症状が軽くなることもあります。
ホルモン補充療法に匹敵するエクオール摂取の効果
「エクオールの摂取」と「ホルモン補充療法(HRT)」を比較した臨床試験によると、女性ホルモンを投与するホルモン補充療法の方が、特に発汗やほてりに対して1カ月目の早い段階で強い改善効果が認められました。一方で、更年期全般の症状については、3カ月目にはエクオールでもほぼ同等に近い改善効果が確認されています。
また、エクオール含有サプリメントの効果は、更年期症状への新たな対策としての可能性を示しています。肩こり、腰痛、イライラ、不眠、不安感、疲労感など、さまざまな更年期症状においても、エクオールの摂取によりホルモン補充療法(HRT)に近い改善効果が得られることが確認されました。
さらに、エクオールは薬剤ではなく健康食品として摂取できる成分でありながら、この研究において血圧や動脈硬化に関しては、ホルモン補充療法を上回る改善効果が示されています。
R Yoshikata. et al.Effects of equol supplement on bone and cardiovascular parameters in middle-aged Japanese women : A prospective obsevational study J Altern Complement Med, 24(7): 701-707, 2018

エクオール産生菌はみんな持っている。しかし働いているのは3人に1人
これまで、エクオールを産生できない人は、そもそもエクオール産生菌を持っていないのではないかと考えられていました。しかし、吉形医師が行った研究では、産生能の有無にかかわらず、97%の人がエクオール産生菌そのものを保有していることが判明しました。ただし、実際にエクオール産生菌が働いている人は22%と、非常に少ない割合にとどまっています。
そこで、エクオール産生菌が活発に働いている人の腸内細菌叢について、主要な有益菌である「ビフィズス菌」「乳酸産生菌」「酢酸産生菌」「エクオール産生菌」などの比率や、腸内細菌叢のバランス(多様性指数)を詳しく調べました。その結果、エクオール産生菌が働いている人は、そうでない人と比べて腸内細菌の多様性が有意に高いことが確認されました。
Yoshikata R,et al.Menopause.2019:26:273-85

エクオールは1~2日で体の外へ排出
エクオール産生菌はほとんどの人が持っていても、それを働かせるためには腸内環境を整える(腸内細菌の多様性を高める)ことが重要です。エクオールはサプリメントで直接摂取することも可能です。食物繊維や発酵食品など腸内環境を整える食事と合わせてサプリメントを活用しましょう。
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