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隠れ肥満対策にエクオール。 更年期以降の女性を支えるダイエット効果

血液中に含まれるコレステロールや中性脂肪などの脂質が、基準値よりも高い状態である「脂質異常症」。血液中に余分な脂肪や糖質が増えると、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まるといわれています。特に、更年期以降の女性は、女性ホルモン(エストロゲン)が減少することで、コレステロール値が高くなりやすく注意が必要です。

血液中の脂肪が増えるとどうなるの? 

LDL(悪玉)コレステロールは、細胞膜や各種ホルモンを作るために、体の隅々までコレステロールを運ぶ働きをしています。それに対してHDL(善玉)コレステロールは、血管壁から余分なコレステロールを回収します。LDL(悪玉)が多すぎても問題ですしHDL(善玉)が少なすぎても体に余分な脂質が増えてしまう原因になります。

女性ホルモンと脂質代謝

女性の場合、脂質の代謝は、卵巣から分泌されるエストロゲンの影響を受けています。 エストロゲンは、LDL(悪玉)コレステロールを減らし、HDL(善玉)コレステロールの合成を促進する働きをしています。 

閉経に伴い、エストロゲンの分泌が減少すると、脂質の代謝も変動。それによって閉経後の女性は、脂質異常症になりやすく、動脈硬化などの疾患を引き起こしやすくなります。 

エクオール産生能が無い人は隠れ肥満が多い

健常者743名を対象にした調査では年代別とエクオール産生能の有無で生活習慣病リスクの比較を行いました。比較対象となるのは、体脂肪、CT内蔵脂肪面積、TG(トリグリセライド中性脂肪を見る値)、HDL-C(善玉コレステロール)。脂質異常症の判断に使われるTG、HDL-C値は、エクオール産生能がある人は無い人と比較し良好な結果が得られました。内臓脂肪面積においてエクオール産生能がある人は41.8㎠に対して産生能がない人は54.0㎠とエクオール産生者が約12㎠少ない結果です。

BMI(身長と体重のみから出す肥満指数)ではエクオール産生者と非産生者に有意差がなかったことから、「体格が同じようにみえてもエクオール非産生者に隠れ肥満が多い」という結果があきらかになりました。(グラフ★)

Yoshikata R,Myint K.Z,Ohta H.Menopause.2017:24:216-22

エクオール産生菌はみんな持っている。しかし働いているのは3人に1人

これまで、エクオールを産生できない人は、そもそもエクオール産生菌を持っていないのではないかと考えられていました。しかし、吉形医師が行った研究では、産生能の有無にかかわらず、97%の人がエクオール産生菌そのものを保有していることが判明しました。ただし、実際にエクオール産生菌が働いている人は22%と、非常に少ない割合にとどまっています。

そこで、エクオール産生菌が活発に働いている人の腸内細菌叢について、主要な有益菌である「ビフィズス菌」「乳酸産生菌」「酢酸産生菌」「エクオール産生菌」などの比率や、腸内細菌叢のバランス(多様性指数)を詳しく調べました。その結果、エクオール産生菌が働いている人は、そうでない人と比べて腸内細菌の多様性が有意に高いことが確認されました。

Yoshikata R,et al.Menopause.2019:26:273-85

エクオールは1~2日で体の外へ排出

エクオール産生菌はほとんどの人が持っていても、それを働かせるためには腸内環境を整える(腸内細菌の多様性を高める)ことが重要です。エクオールはサプリメントで直接摂取することも可能です。食物繊維や発酵食品など腸内環境を整える食事と合わせてサプリメントを活用しましょう。

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