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研究発表
第31回 日本女性医学学会学術集会にて、エクオール長期摂取による更年期症状などの改善効果について発表
第31回 日本女性医学学会学術集会にて、エクオール長期摂取による更年期症状などの改善効果について発表。
40代以降、更年期を迎える女性の不調改善に効果的な成分として、最近、マスコミでも注目が高まっている「エクオール」。長年にわたりこのエクオールの研究を続け、臨床研究分野の第一人者となっている吉形玲美医師による最新の研究成果が、2016年11月5・6日、京都で開催の「第31回 日本女性医学学会学術集会」にて発表されました。当日は会場に多くの女性医学関係者が詰めかけ、関心の高さが伺える研究発表となりました。
【従来の研究等より】 更年期障害や各種生活習慣病リスクの軽減を確認。ただし、直近の研究データから体内で作ることができる女性は全世代を通じて約30%です。
大豆イソフラボンが女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることは以前から良く知られていました。近年、研究によりその効果の源となっている成分が「エクオール」であることが分かっています。 大豆イソフラボンには「ダイゼイン」「ゲニステイン」「グリシテイン」の3種類がありますが、その中で「ダイゼイン」が腸内細菌の力で代謝され「エクオール」へと変わります。この10数年の間に様々な研究から、エクオールの摂取により①更年期障害が軽減すること②骨量減少の抑制効果③脂質プロファイルの改善④動脈硬化の改善などの働きが示されてきました。吉形医師もこれらの結果に注目し、日本でエクオールが臨床応用される当初から研究に取り組んできました。吉形医師の研究ではエクオールが内臓脂肪軽減や抗動脈硬化などへ影響することが確認され、更年期障害や動脈硬化の改善においては具体的な数値で改善度を確認するとともに、日本人女性のエクオール産生能が全世代を通じて約30%台にとどまっていることもわかってきました。
【更年期症状への効果】 継続摂取(12ヵ月)の観察で、経時的な改善効果を確認。さらにホルモン補充療法併用と同等の改善率を確認。
今回の研究では従来の結果を踏まえ、さらにエクオール1日10mgを長期間摂取した場合の変化について、エクオール産生能の有無およびホルモン補充療法併用の有無による更年期症状の改善効果、並びに各種婦人科疾患や生活習慣病パラメータ※2への影響について比較・検討を行っています(調査方法 ※3参照)。
その結果、更年期症状への効果として、エクオール摂取による更年期症状改善度はエクオールだけを摂取したグループで 1ヵ月後48%、3ヵ月後68%、6ヵ月後 76%、12ヵ月後83%、と経時的に上昇しており、ホルモン補充療法とエクオール摂取を併用したグループでも同様の経過が認められました。この結果、ホルモン補充療法の有無にかかわらず、エクオールを長期間摂取することで、更年期の辛い諸症状を効果的に軽減できるといえましょう。
※1 ホルモン補充療法
※2 生活習慣病パラメータ(本研究での測定) /血圧、動脈硬化、コレステロール、中性脂肪、血糖値、骨密度関連項目など
※3 調査方法
【対象】
当院 婦人科外来受診患者 105名 (40〜74 歳:平均 53.9±8.9 歳 )
摂取食品:大豆胚芽抽出物エクオール含有食品 主成分S体エクオールとして1日10mg :カプセル剤1日3錠
使用薬剤(HRT):エストラジオール0.62mg+ノルエチステロン2.70mg週2枚貼付
【調査内容】
質問票調査、各種パラメータ測定、婦人科関連検査
◆ 日本産科婦人科学会更年期症状 質問票: 開始前、および1ヵ月毎
「更年期症状評価表に準じた更年期症状21症状」「症状全般改善度」 それぞれ 4段階で評価
◆ 各パラメータ測定:エクオール産生能は開始前のみ 身体測定、血圧脈波(baPWV):開始前、以後3ヵ月毎 採血、尿検査、骨密度・骨代謝:開始前、以後6ヵ月毎
◆ 子宮頸部・体部細胞診、経腟エコー、乳腺エコー、マンモグラフィー:開始前、12ヵ月後(ほか所見・婦人科疾患により適宜)
【統計処理】
Wilcoxon検定
【生活習慣病への効果】 摂取開始わずか3ヵ月で各種生活習慣病パラメータ、特に動脈硬化について有意な改善を認めました。
生活習慣病への影響については、血圧、動脈硬化指数、コレステロール、中性脂肪、血糖値等を測定し比較・検討を行いました。その結果、特に注目すべき影響として、動脈硬化指数(baPWV:脈波伝播速度)において、エクオールのみ摂取したグループで開始からわずか3ヵ月で有意な改善効果(血管がしなやか)が認められました。またホルモン補充療法と併用グループについても緩やかな改善効果が認められました。実際個別にみていくと、動脈硬化性変化が強いほど改善効果が良いという結果も認められています。
ホルモン補充療法で注意が必要な副作用、エクオール摂取では認められず
今回のエクオール含有食品(エクオール1日10mg)長期摂取患者105名においてエクオール産生能、HRT併用に関わらず更年期症状全般の高い改善率と心血管系への改善効果が示されました。
現在、更年期症状の治療としてはホルモン補充療法が一般的です。ホルモン補充療法では治療開始の早い段階から諸症状の緩和が見込めます。しかしながら子宮筋腫の増大や不正出血などの副作用もあり、投与には注意が必要です。
エクオール含有食品を摂取した患者105名においてはそのような例は認められず、その他の婦人科領域の疾患への影響も認められませんでした。ホルモン補充療法が難しいケースや抵抗がある方への代替療法としても有用性があると思われます。
京都新聞主催でセミナーが開かれました!
8月18日、京都新聞文化ホールにて生活習慣と健康寿命のかかわりをテーマにしたセミナーが開かれました。そこに、ミッドタウンクリニックの吉形玲美医師も招かれ講演しました。更年期以降の病気予防などを説き、参加した市民ら約200名が熱心に聞き入っていました。翌日の新聞にもセミナーの様子が掲載されました。
エクオール
成分情報
研究発表
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国際閉経学会第19回世界会議において,ポスターセッションを行いました。
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第24回日本抗加齢医学会総会において、「フェムゾーンから展開される新たなフェムテックと女性医療へのインパクト」と題して発表がありました。
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第23回日本抗加齢医学会総会において、女性のエイジングとマイクロバイオームの変化からみた新しい女性ヘルスケアの展望について発表がありました。
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第51回日本総合健診医学会において、ーフェムテック到来により期待される女性検診のパラダイムシフトと展望ーについて発表がありました。
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【自験例・横断研究結果】腟・腸内細菌叢のクロストークについての探求
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第15回抗加齢ウィメンズヘルス研究会において、女性のエイジングとマイクロバイオームの変化 -腟内・腸内細菌叢のクロストークから見た女性ヘルスケアの展望-について発表されました。
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第22回国際栄養学会議において、「健常男女の血中および尿中エクオール濃度の比較とエクオール生成に影響を及ぼす因子の検討」についてポスターセッションで発表されました。
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「第22回日本抗加齢医学会総会」シンポジウム「フェムテックと人生100年時代のアンチエイジング」において、「メノポーズマネジメントに活かすフェムテック」と題して講演を行いました。
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「日本総合健診医学会 第50回大会」において、「腟内フローラから考える女性ヘルスケアのパラダイムシフト~子宮頸癌リスク低減の新たな展望を見据えて~」と題した講演を行いました。~オンライン開催~
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第21回日本抗加齢医学会総会にて、「腟マイクロバイオームのエイジングによる変化と 乳酸菌含有素材のデリケートゾーンケアによる改善効果の検討」を発表
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第33回日本女性医学学会学術集会にて、「エクオール産生能と腸内細菌叢および、食習慣、生活習慣関連因子についての検討」を発表
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第32回日本女性医学学会学術集会にて、エクオールの長期摂取による生活習慣病リスクの改善効果について発表。
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第31回 日本女性医学学会学術集会にて、エクオール長期摂取による更年期症状などの改善効果について発表
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第26回 北米閉経学会(NAMS)にて、エクオールの生活習慣病リスク低減の可能性について発表
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第15回日本抗加齢医学学会総会にて、エクオールを産生できる人は約3割。ホルモン補充療法と同等の改善効果が確認されたことについて発表
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第13回更年期と加齢のヘルスケア学会にて、エクオール摂取にホルモン補充療法と同等の改善効果が確認されたことについて発表