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研究発表

研究発表


第26回 北米閉経学会(NAMS)にて、エクオールの生活習慣病リスク低減の可能性について発表

第26回北米閉経学会(NAMS)にて、学会賞を受賞

40代以上の女性に様々な不調をもたらす更年期障害。その症状の改善効果で注目を集める成分『エクオール』に、新たにメタボリックをはじめとした生活習慣病リスク低減の可能性を示す学術発表が行われました。
2015年9月30日〜10月3日、ラスベガスで開催された「 第26回北米閉経学会(NAMS)」において、浜松町ハマサイトクリニック 院長 吉形玲美医師によるポスターセッションで発表されたこの研究内容は同学会において学会賞を受賞いたしました

エクオールと生活習慣病リスクとの関連が明らかに

健常女性743名における大規模調査であるこの研究で明らかになったことは次の通りです。50代において、エクオール産生者は非産生者と比較して体脂肪や内臓脂肪面積、動脈硬化、中性脂肪などにおいて良好な結果が示されました。
50代における体脂肪の数値はエクオール産生者で25.7%、非産生者で27.8%とその差は約2%、内臓脂肪面積においても41.8cm² に対し54.0cm² とエクオール産生者が約12cm² 少ない結果でした。
BMI(身長と体重のみから出す肥満指数)ではエクオール産生者と非産生者に有意差はないことから、「体格が同じように見えてもエクオール非産生者に隠れ肥満が多い」という結果が明らかとなりました。また、エクオールの産生能と動脈硬化、尿酸値との優位な関連も認められている60代においても、エクオール産生者でHDLコレステロール(※1)が良好、動脈硬化や骨吸収抑制(※2)に優位な関連が示されました。
こうしたことから、閉経期から閉経後早期のエストロゲン(女性ホルモン)が減少する世代において、エクオールの産生能と生活習慣病リスクとの関連性が示唆される結果となりました。これまでの研究で、エクオールが動脈硬化の改善や骨密度減少の抑制へ作用するという報告はなされてきましたが、今回の研究により、エクオールの存在が特に女性ホルモンの減少する世代への、肥満をはじめとする生活習慣病関連リスクの改善、骨粗鬆症予防などに期待が高まっています。700名を越えるデータを元にしたこの大規模な研究は、学会へも大きなインパクトを与え、今後も追跡調査を行っていく予定です。

生活習慣病関連リスクの改善、骨粗鬆症予防などに期待